2012年8月17日金曜日

原子力発電にみる事業の継続性(とソフト開発の関係)

福島の事故を受け、国の原子力政策が揺れています。脱原発か原発推進かというような議論がされているようですが、 そんな単純なものでもないと私は考えています。 脱原発派は、原発は危険という論調、 原発推進派(?)は、今回の原子力事故では死者は出ていないとか、放射性物質の人体への影響は限定的という 論調のように思います。 私が考えるに、そもそも原子力発電は継続可能なのか? これが気になります。新規原発が作れなければ、いずれ老朽化した原発から廃炉になり、 何十年後には、どちらにしろ原発は無くなります。 福島のように、自分たちの住んでいるところが住めなくなったり、風評被害で仕事が無くなったら、 かなり嫌なので、新規原発を誘致する自治体もないと思います。 電力会社も、事故があれば、東京電力のように会社自体の存続が怪しくなりますから、 原子力に注力するメリットは少ないと思います。 電力会社のような地域独占企業が大きなリスクを取る理由がありません。 代替としてはシェールガスなどもあることですし、 要するに、いつ終わるかだけで、早い遅いの問題のような気がします。 政治の問題だけのような気がします。 (もし、日本が原子力を続けるなら、国が全ての原発を買い取って税金で運営するくらいしないと無理ではないでしょうか?) で、本題なのですが、どうも日本企業というのは世間で言われるオワッタ状態のプロジェクトを 終わらせるのが苦手のようです。 私も、もう仕事無い状態の顧客に何年も張り付けられ、仕事を取ってこいと上司に言われ、嫌な目にあっていました。 この仕事は、いつまで続けられるのか?どこで終わりにするのか?を決められないことが多いです。 デスマーチで大量人員投入して、プロジェクトを終わらせたら、 今度は大量投入した人員が大余りとかは、日常茶飯事です。 日本のSIerなんか(うちだけかもしれませんが)事業計画も、 お客次第なので、営業目標(売り上げ 前期+何%とか)くらいしかありませんが、 それすら、お客の事業状況を反映していないので、 これから萎んでいく仕事に優秀な人材を突っ込んで潰してしまったり、 事業にならない日銭稼ぎの仕事に追われたりしています。 そろそろ、高度成長期の幻想を捨て、成長分野とそうでないところを切り分ける必要があるのではないでしょうか? 電気の話だと、今後、日本の製造業は嫌でも海外に進出しないと生き延びられないでしょう。 人口も少子化で減るだけです。リスクを取って原子力を推進することが重要とは思えません。 むしろ省エネ住宅やエコカー(ハイブリッド車 etc)を頑張っていくべきではないでしょうか? 1SIerとしては、今後成長する企業とお付き合いさせて頂きたいと思いますが、、、 (どこだよそれ。)

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